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~・~・~・~・~・~・~・~・~・作文部門・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

海と魚とぼく
〔伊根町本庄小学校 5年〕 菱 田 慶次郎
「ブル―ン。」
船のエンジン音と共に今日も朝がやってくる。ぼくは、海と一緒に楽しい毎日をすごしている。
夏休み、ラジオ体操が終わると急いでカッパに着がえて定置の「魚より」に行く。そこには、数、種類ともにたくさんの新鮮な魚がカゴいっぱいに入っている。この蒲入の魚たちはトラックにつまれ、市場に運ばれていく。
蒲入の魚たちの行き先は市場だけではない。水あげされた場所で、「漁港めし」と言うボリュームのあるおいしい昼食としてお客さんに出される。そのご飯を食べに、遠くの県の人たちもやってくる。たまに、ぼくとお父さんが釣ってきた魚も出ることがある。魚は地元のお母さんたちがていねいに調理してくれる。ぼくが釣った魚をお客さんたちに「すごくおいしい。」と、言ってもらうのを楽しみにして魚をたくさん釣っている。
今年、ぼくたち五・六年生は、蒲入水産さんの定置網を見学しに行った。そこには、いわしやトビウオ、カマスやイカなど、種類豊富な海の幸がたくさんいた。そんな海の幸をぼくたちは毎日たくさん食べている。だから、蒲入の漁師さん、そして魚たちにも感しゃしている。
しかし、海は大きな問題をかかえている。夏になると、海がまっ赤になることがある。そう、あの赤潮だ。赤潮は、海に汚れた水やゴミなどが流れるとプランクトンが大発生しできる現象だ。赤潮ができると海の中の生き物たちが弱っていく。だからみんなで海にゴミを捨てないように努力をしている。
ぼくは、海の近くで生まれ、海と一緒に生活してきた。だから、大人になったら、漁師になって、海を守りながら、たくさんの魚をとれるようになりたい。そして、海をきれいなまま守り、海と魚と共にずっと蒲入でくらし続けたい。
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